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グローバル知的財産アライアンス: 知財による生活向上の架け橋

2023年4月

著者: Maria Fernanda Hurtado氏、Global Intellectual Property Alliance (グローバル知的財産アライアンス、GLIPA) エグゼクティブディレクター

イノベーションのエコシステムには、断絶という世界共通の問題があります。似たような人たちがそれぞれ個別に各分野に特有の目標を達成しようとしており、より広範囲にわたって人々の暮らしを向上させる可能性を秘めた、地域的・国際的な取り組みに関わる貴重な機会を逃しています。

…私たちが必要とするような、十分に機能するインクルーシブで多様なイノベーションのエコシステム構築を進展させるために、政策立案者、研究者、経営者、起業家、消費者の間での対話を促し、推進する機会は無数に存在します。

地理的な断絶だけではありません。2022年世界知的財産報告書で述べられているように、「官民で動機が必ずしも一致するわけではありません」。より広範にビジネスの成長と社会経済の発展を支えるために私たちが必要とするような、十分に機能するインクルーシブで多様なイノベーションのエコシステム構築を進展させるために、政策立案者、研究者、経営者、起業家、消費者の間での対話を促し、推進する機会は無数に存在します。

GLIPAは、知財によってあらゆる人々の生活を向上させ、より豊かで持続可能な未来を創造するというビジョンを掲げています。

グローバル知的財産アライアンスの誕生

GLIPAは、知財によってあらゆる人々の生活を向上させ、
より豊かな未来を創造するというビジョンを掲げてい
ます。(写真: GLIPA提供)

このような機会に触発され、Georgia Intellectual Property Alliance® (ジョージア州知的財産アライアンス) (GIPA) が2018年に米国で設立されました。その後2年間で、米国の他の地域でも同様のアライアンスが設立されました。2020年には、これら各州のアライアンスによって、United States Intellectual Property Alliance® (全米知的財産アライアンス) (USIPA) が設立されました。USIPAは、各州のアライアンス間の断絶を埋めるため、50以上に及ぶ様々な知財プログラムを全国で実施しており、多様な主要関係者のイニシアティブを統合して知財に対する認識を高めています。こうしたプログラムの例としては、女性や若者など、知財制度の活用が著しく少ない人たちへの働きかけが挙げられます。

アライアンス・モデルの有効性が認められ、その後、Global Intellectual Property Alliance (グローバル知的財産アライアンス) (GLIPA) が設立されました。2022年に設立されたGLIPAは、知財によってあらゆる人々の生活を向上させ、より豊かで持続可能な未来を創造するというビジョンを掲げています。知財啓蒙キャンペーンや知財教育プログラム、官民の主要パートナーとのコラボレーションを通じて、このビジョンを実現していきます。GLIPAでは、こうしたプログラムを展開するにあたり、ダイバーシティとインクルージョンを推進し、一人でも多くの人、特に女性が知財制度を効果的に活用し、自身の成果の価値を高めるために必要な知識を得て、理解できるようにすることに積極的に取り組んでいます。

GLIPAの傘下で、会員は、創造性を育み、イノベーションと起業家精神を促進するツールとして知財の活用を強化するために、協力することができます。

地方、国、地域、場合によっては世界レベルで、多くの知財団体が重要な活動を行っていますが、GLIPAを設立した知財関係者は、先見の明をもっており、知財に関するあらゆる分野、あらゆるレベルで官民における全範囲の利害関係者をまとめる包括的なアライアンスが必要であることを認識していました。GLIPAの傘下で、会員 (法人、個人を含む) は、創造性を育み、イノベーションと起業家精神を促進するツールとして知財の活用を強化するために、協力することができます。

世界中から前向きな反響が得られており、このアライアンスの必要性を裏付けています。GLIPAは、わずか数か月の間に、63か国からの積極的なボランティア会員269名を擁する、真に国際的な団体となりました。GLIPAは、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アメリカ・カナダの5つの地域グループから構成されています。GLIPAは、非政治的な団体です。立法や政策提言に携わることをせず、経済・産業分野を代表して活動することもありません。会費は無料です。GLIPAは、セミナー、イベント、IPクリニックなど、知的財産に関する世界的な理解と活用を促進するための共同活動に関する覚書を、世界知的所有権機関 (WIPO) と締結しています。

知財制度における女性の参画を支援

GLIPAでは、今年の世界知的財産の日キャンペーンが、知財に対する女性の認識を高める必要性に焦点を当てていることを、うれしく思っています。今年のイベントは、イノベーション、創造性、ビジネスに対する女性の大きな貢献を称える素晴らしい機会です。これをきっかけに、知財制度における女性の参画という点で今なお存在する大きなジェンダーギャップを解消するための努力を強化するべきです。そのため、GLIPAは、今年のキャンペーンを積極的に支援し、広範なネットワークを活用して、女性が知財制度を利用し恩恵を受けることができるようにする機会をより多く創出するよう呼びかけています。2023年の活動の第一弾として、世界の様々な地域で知財に関する重要な役割を担っている5人の優秀な女性たちが集まるハイレベル・オンライン・イベントを開催し、女性たちが知財制度に参画した際に直面した課題について議論します。刺激的な体験談により、知財によって女性たちの夢がどのようにかなえられ、さらには、イノベーションと創造性を加速させることができるかを知ることができることでしょう。

今年の世界知的財産の日キャンペーンは、イノベーション、創造性、ビジネスに対する女性の大きな貢献を称える素晴らしい機会です。

成功のための戦略

新しい団体としての、2023年におけるGLIPAの優先事項の一つは、知財とイノベーションのエコシステムをあらゆる側面から反映させるために、会員数を増加させることです。これと並行して、知財に関する認識の向上、知財エコシステムの強化、ダイバーシティとインクルージョンの促進を目的としたコア戦略を地域ごとに策定中であり、まもなく実行を開始する予定です。やるべきことはまだ山ほどありますが、チャレンジしていきます。GLIPAへの入会に興味のある方は、ウェブサイトをご覧いただき、ご連絡ください。知財の活用を通じて、あらゆる場所に住む人々の幸福をサポートするという私たちのビジョンを共に推進することができます。

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